SXSW 2016: Trade Showの日本ブース
トレードショーもオープンしています。
SXSW Trade Show: The Exhibition for Creative Industries
会場は、Austin Convention Centerのエキシビションホールをぶち抜き。まさにこのコンベンションセンターの面目躍如です。
会場のブース番号の後半は国際関連のブースが集められており、一番奥のほうに日本のブースコーナーがあります。まずはこのあたりからご紹介。
kizuki, GIGA Selfie
どういうプロダクトかわかりますか? 晴れ、くもり、雨、そして雪のアイコンです。
これらが透明なプレートに浮かび上がって光っている。
つまり、天気情報をシンプルに見せてくれる、ハンディなサイネージです。
このkizukiは、QUANTUMと博報堂との組み合わせプロジェクトから生まれたもの。
デザインにもこだわっていて、4人のデザイナーからの提示がここにはありました。イタリアンデザインや、あるいは家紋をテーマにしたものなど。これは素敵感あります。
こちらはGIGA Selfie.
スマホから操作して、実はものすごく遠くに設置されたカメラからの自撮りをとれるサービス。それをたとえばシェアすると、普通の自撮りだと思っていたら、むちゃくちゃカメラを引くこともできて、そのベニューの遠景全体像も楽しむことができる!
なるほど、こういう座組みで作られていたのか!
ほかにも様々なガジェット提案がされていました。
Jo
こちらはパナソニックとのジョイント。「錠=じょう=Jo」ですね。
スマートフォンで操作できるドアロックはすでに幾つかのベンチャーが取り組んでいますが、これはあえてセンサーのみに着目。出かけた先からでもドアロック状態を検知できることによって、鍵のかけ忘れ、あるいは不審者の挙動の検知など、安全へのアクションにつなげることができます。センサーに機能を絞り込んでいるので価格も抑えられ、なんといっても特徴は電源が不要なこと。ロック・アンロックの物理動作からの発電のみで動作を補っているそうです。
ODD Letter
ODD (へんてこ) なLetter.
踊れたー。
ネタなネーミングがすっと腹に落ちるw スマホアプリです。
両手を伸ばした状態を撮ってもらうだけで、すぐに勝手に自分が曲にあわせて踊り出す!
同社 Motion Score がすでに出している、超ハンディなDJアプライアンスGO-DJもデモされていました。これ、以前からひとつ欲しいんですよね…
Lyric Speaker
透明なスピーカーボックスなんですが、自動的に歌詞が揺れて表示されるんです。この表示されぐあいがとても心地よい。動画撮りました。
これも一台、ぼんやり置いておきたいなぁ。
OTOPOT
OTOPOT (http://otopot.jp/) は、声を入れて、伝えられる、湯呑みです。
声を「淹れる」といったほうがいいかも。
湯のみのふたを開けて、何か喋ると、声が入ります。(サンプリングされます)
何も声が入ってない状態だと、湯のみを振っても何も音はしません。
しかし、声が入ってる状態だと、湯のみをふると「ちゃぽちゃぽ」軽やかな音がします。
蓋をあけると、淹れておいた声が出ます。
そして湯のみを大きく傾けると、「こぽこぽ…」と水がこぼれる音がして、入っていた声は、なくなります。(要するにサンプリングデータが消去されます)
音声という眼に見えないもの。それを入れる容器。
入っているかどうかが体感的にわかる操作。そして、中身を捨てるときの、同じく伝わる感覚。「サンプリング」「データ」「消去」とかいうことばを使うのがとても無粋に感じてしまうぐらい、雅なUI/UXです。
TODAI TO TEXAS 2016プロジェクトから。
Smile Explorer
こちらもTODAI TO TEXAS 2016プロジェクトから。
赤ちゃんを載せた乳母車って、押しているほうからは赤ちゃんの表情は見えません。それを補完してくれるデバイス。
さらに、いつどこで赤ちゃんが笑った、ほほえんだといったことも、位置情報も踏まえてライフログしていくこともできます。
ほか、先日のJPHACKSでお見かけしたBubbly (http://bubbly.jp) も。
古くなったスマホを各種センサとして有効活用するphonvert
洗えるウェアラブル, Xenoma
いずれもTODAI TO TEXAS 2016勢でした。
interactive shoes hub
こちらは富士通さんのブース。「靴のIoT」に着目した、いろんなテクノロジパートナーと組んだプロダクトレビューがありました。
軽やかにダンスする、そのステップから美しいグラフィックとともに音階を生成。ヤマハとの共同プロダクトです。
その足裏の物理実装はこのように。
こちらは、歩いた歩数の集計分だけ、自分の好きなチームをクラウドベースで応援できるPa-League Walkです。日本プロ野球リーグパシフィック・リーグ公式アプリにもなっているとのこと。健康と、マーケやプロモ、タイアップをつなげる可能性です。
健康ライフログを実現するShoe Data Analysis. 他にも神戸大学との共同プロジェクトもありました。
drivemode
車を運転しているとき、音声通話や音楽再生、あるいはナビゲーションなど、スマートフォンの便利な機能を有効活用できればうれしいです。でも運転し「ながら」のスマホ操作はそのままでは危険。ではどうするか。
drivemodeは、この課題に取り組んでいる、日本発のテクノロジーベンチャーです。画面を見なくてもブラインド操作できるUIを、ドライバーに最適化した形で提供する。もはやUSが本拠地として活動されている感じです。
CEOみずから、オモチャのクルマに乗ってデモ。
drivemodeはブラインド操作できるUIが強みですが、このデモのように、ステアリングにくっつけたコントローラーで操作する組み合わせも可能です。
さらに、バックギアに入れると、車体後部につけたバックセンサーに画面全体が切り替わる機能も見せていただけました。たしかに、言われればこれもすごく嬉しい機能!
引き続き楽しみにしています!