食品廃棄と新規事業

去年(2015年)の5月に、フランスで一定以上の売場面積を持つスーパーマーケットで売れ残り食品の廃棄を禁ずる法案が可決されたのですが、今月中に、ついに行政面でも実施の運びになるとのことです。

アメリカ西海岸ではWaste No Foodという非営利団体が数年前から立ち上がっており、スタートアップも食料廃棄の最適化に着目しています。
2015年には、食料廃棄問題をまさにfood sharing revolutionとして解決しようとするOLIOが出現しました。また、2011年に創業したTangoTabは、レストランからの宅配をサイトやアプリでできるというフードデリバリー代行サービスで当初ローンチを目論んでいましたが、2014年ごろから注文したフードに応じて食に困っている人たちへも食料を提供するというサービスへの価値づけへシフトし、今ではそこを主なバリューとしています。

公徳心ベースの価値付けを、いかに持続可能なビジネスにしていくかの強力な解。
ビジネスには理想と着地の両方が必要で、このカギさえ見つかれば、離陸と着陸への強い滑走路を描けるはず。
こんなエリアについても、時おり考えています。